正多角形と円周の長さ

学年:小学5年生
教科:算数
Benesse Corporation
Teacher Profile
Benesse Corporation
2019/12/18

学習の目標

学習活動

1.辺の長さと内角を使って五角形をかく方法を理解する。
2.同じ書き方を使えば、辺の数が多い正多角形もかけることを理解し、辺の長さが増えるほどだんだん円に近くなることを理解する。

※掲載している画面のイメージや動作の説明はScratch2.0をもとにしています。
そのため、他のバージョンのScratchをご利用の場合は、画面や動作が異なる場合がございます。

目標

正多角形の作図の仕方をScratchでプログラミングする活動を通して、正多角形の構成要素や性質を再確認する。

主な評価規準

<知識・技能>

正多角形の特徴や性質を理解する。
正多角形の特徴や性質を使って作図することができる。

<思考力・判断力・表現力>

辺の長さと内角を使って正多角形をかく方法、及び手順を考えることができる。
正多角形は一連の操作の繰り返しで作図できるというきまりを適用すれば、辺の数が多い正多角形も作図できることに気づく。

<学びに向かう力>

正多角形の美しさに関心をもち、正多角形についてより深く理解しようとする。

Scratchでの正多角形の作図の手順に、いろいろな数値を入れることで発展的に考えようとする。

指導に当たって

(1) 児童観

児童は、円を描き、中心角を求めて、円との交点を結ぶことで正多角形を作図している。この作図方法は、辺の長さが指定できないことが難点である。コンピュータを使えば、別の手順で、作図できることがわかる。作図の根拠として、正多角形の性質が使われていることをあまり気にしない児童も多いが、複数の作図方法を学ぶことで、それぞれの根拠を考えようとする態度が身に付くと考える。

(2) 教材観

次の4つのことを考えて、Scratchテンプレートを作成している。
1)まず正多角形の定義を確認し、次にその定義を数で表すことで数学の世界に土俵を移し、最後に手順を考えられるように段階をふんで学べるように配慮した。
2)半角の数を入力できない児童が多いので、数字のブロックをドラッグすればいいように、子どもが操作しやすいようにした。
3)最初と最後は、授業の内容を言葉で振り返られるようにした。
4)発展的内容として、多角形の角の大きさを使った式で手順を置き換えることを経験させられるようにした。

(3) 指導観

まず、手書きで作図することで、手書きでうまくいかないことを経験させる。次に、手順さえ正しく伝えれば、コンピュータは正確に早くきれいに作図してくれる良さに気づくように指導したい。

自主的・主体的な学び

理解のスピードには個人差があるので、Scratchテンプレートをうまく使って、自由に数値を変えて正多角形の作図をシミュレーションさせることで、それぞれの気づきをそれそれのペースで確認することができるだろう。

協働的な学び

海の場面で、魚やタコなど、問題ごとに異なる海の生き物が図形を描く仕様にしている。互いに助け合いながら、作図することを楽しみ、学習内容の理解を促せるようにしたい。

学習指導計画