論理を問う  第1次  (1/2)

Proroを使ったプログラミングと論理①

新学習指導要領上の位置付けー教科学習との関連ー
「思考力,判断力,表現力等」での中学国語科の学習目標である「自分の立場や考えが明確になるように,根拠の適切さや論理の展開などに注意して,話の構成を工夫すること。」と、「論理の展開などに注意して聞き,話し手の考えと比較しながら,自分の考えをまとめること。」と、本単元は関連する。具体的には、本単元の学習活動の概要にある「『土俵から落ちない』『相手を土俵から落とす』という条件をクリアするために自己の理解しているプログラムの知識を用いてプログラムを作ることができる」が前者、「相手の動きを見て、『土俵から落ちずに』、『相手を土俵から落とす』という条件をクリアするために自己の理解しているプログラムの知識を用いてプログラムを試行錯誤しながら改善していくことができる。」が後者である。

Proroのプログラミング操作に慣れる。

条件分岐とカラーセンサを用い、土俵から落ちないプログラムを作成する。

  • パソコン
  • Proro(https://www.fsi-embedded.jp/proro/
  • Proro用土俵(上記ウェブサイトより富士ソフト社へお問い合わせください)
  • 予備の電池
導入 5分
・指定された自席に着席する。
・アンケートの「あなたが考える『国語の授業で身に付けたり伸ばしたりできる力』とは、どんな態度や能力ですか?」に答える(記述)。
・この授業で、目の前に置かれたProroをプログラミングして動かすことを知る。
評価 / 指導・支援
  • あらかじめ座席表を作り前面のスクリーンなどに投影して示しておく。
  • 机間巡視しつつ、きちんと書くよう促す。
板書内容
児童
展開(1) 25分
・授業で用いるタブレットPCの操作方法と、Proroの操作方法の説明を聞き、理解する。
・前面のスクリーンに示された下図のプログラムを理解し、まずはその通りにプログラミングする。

・プログラムが組めたら、「もし左の色センサが白色ならば」と「もし右の色センサが白色ならば」の下に入るProroへの命令について、「どうしたら土俵から落ちなくなるのか」という観点から考えてプログラミングする。
評価 / 指導・支援
  • 説明を聞いているか(観察)
  • 説明通りにプログラムできているか(観察)
  • 自分のアイディアでプログラムを考え試行錯誤しているか。
  • タブレットPCやProroから目を離して、身体を授業者に向かせて説明を聞くように注意する。
  • 右図の追うログラムの意味について、丁寧に解説する。特に、「繰り返し」と「条件分岐」の部分をきちんと理解できるように、反復しつつ説明を行う。
  • 生徒の工夫の余地が残り、生徒が自分のアイディアで「土俵から落ちないProro」をプログラムでき、成功を味わえるように説明を省く。
板書内容
児童
展開(2) 25分
・Proroが土俵から落ちなくなったら、「どうしたら偶然に頼らずに相手のProroを土俵から落とせるのか考え、それを実現できるプログラムを組む」
評価 / 指導・支援
  • 自分のアイディアでプログラムを考え試行錯誤しているか。
  • あくまでも生徒のアイディアに任せ、うまくいかない者への支援に注力する。
板書内容
児童
まとめ 5分
・次時には、「相手を土俵から落とすプログラム」を考えてプログラムを組み、グループの中で対戦することを知る。
評価 / 指導・支援
  • 次時にもプログラミングできると説明するが、時間は限られていると釘をさす。
板書内容
児童