いろいろな四角形  第3次  (15/16)

総まとめ(1)プログラミングで三角形を区別しよう

三角形の辺の本数や長さ、角の大きさに着目することで、3年生で学習した三角形について振り返る。

既習の三角形を判別するための条件設定をすることで、三角形の性質についての理解を深める。

評価基準 学習活動と内容
十分 複数の判定方法がある2つ以上の三角形について、1つ以上の条件を、正しく設定できる。
概ね 複数の判定方法がある三角形について、少なくとも1つは、正しく条件設定できる。
要努力 性質がわかりやすい2つの三角形を判別する条件設定ができる。
導入 5分
3年生で学んできた三角形の内容を、プログラミングで条件設定することで、理解の定着をはかることを児童に伝える。
評価 / 指導・支援
  • 授業のねらいを理解したか?
  • 本授業の前に、ブロックを組み合わせるプログラミングの練習をしておくとよい。
板書内容
児童
授業のねらいを理解する。
教材テンプレート説明(1)図形の設定 5分
教材テンプレートをチームまたは個人のパソコンで開き、問1を一緒に取り組むことで、この教材の操作方法を伝える。
評価 / 指導・支援
  • 問1では、三角形と四角形を分別する条件を見出すという、問題の意味を理解しているか?
  • 画面左側の、図形というボタンを押すと、図形を指定できるバーが出てくることを示す。
板書内容
児童
図形のボタンを押して、青いバーをドラッグして、分別する対象の2つの図形、三角形と四角形のバーを作る
教材テンプレート説明(2)条件の選定 5分
三角形と四角形を見分けるには、どのような条件があればいいのか、適切な条件を選定できる
評価 / 指導・支援
  • 左下の条件ボタンの中にある条件から、目的に合う条件を選べているか?
  • 三角形の辺の本数は何本かな?と問いかけする
  • 不要なブロックは、ドラッグして左の方にもっていくと、消すことができることを伝える。
板書内容
児童
三角形と四角形を区別するときに、一番簡単でわかりやすい方法は何かを考えて、条件を選定する
教材テンプレート説明(3)条件を組み立てる 10分
(2)で選定した方法をどのように組み合わせれば、三角形と四角形を区別できるか、「もしAならばX、そうでなければY」という条件制御のブロックを使って、水溶液の分別ロジックを作る
評価 / 指導・支援
  • もしAならば三角形、そうでなければ四角形、とするとき、Aにどのような条件を入れればいいか選べているか?
  • 辺の本数で区別できるかな?と声かけする。
板書内容
児童
一つの条件で、2つの図形を区別できるかどうか考える
他の問題に取り組む 15分
問2、問3、問4を、個人またはチーム活動で取り組む
評価 / 指導・支援
  • 既習の知識を使って、三角形の分別ロジックを組み立てることができているか?
  • 見方によって複数の条件ブロックが与えられているので、それをヒントに理解を促す。
板書内容
児童
既習の学習をプログラミングしながら思い出して、知識の確認をする。
まとめ 5分
本時のまとめを行う
評価 / 指導・支援
  • 三角形の性質を見分ける方法が理解できたか?
  • わからなかった児童には、ノートや教科書を見て、復習するように促す。
板書内容
児童
プログラミングで既習事項を確認し、理解が確実だったかどうかを振り返る。

条件制御について

条件制御は、「もしAならばXそうでなければY」と、ある条件で分岐するものを見出すプログラミング的思考である。
ここでは、3年生で学習した三角形を題材に、図形の分類の復習と教材テンプレートの操作方法の説明を行った。

本来は条件をゼロから考えさせる方がいいかもしれないが、本教材では、見方別に条件ブロックを与えて、足場をかけ、その条件がどうなればいいのか、ということだけを考えさせている。
理解の遅い子どもには、時間をとって、条件ブロックをひとつひとつ丁寧に考えられるようにするといいであろう。

三角形を分別する方法が理解できているか?

本教材では、問1から問4まで、三角形を分別するロジックを考えさせている。
条件ブロックがヒントになるので、正しく選択できているかどうかが評価のポイントになる。